2004/11/05 SHIBUYA-AXにて、日本マクドナルド主催のチャリティ・ライブが開催。 中西圭三、玉置成実、BON-BON
BLANCOと共に、石井竜也も出演しました。会場は、2/3はイス席が作ってあり、若干後ろの方がスタンディングスペース。 赤坂泰彦氏が進行DJを行い、アーティストのステージ、そのアーティストと赤坂氏との トーク、次のアーティストといったスタイルで進行。石井竜也は最後の出演でした。 3番手の中西圭三さんから聞いたのですが、彼も素晴らしい歌声でした。 特にコーナー最後に歌った山口百恵さんのカバー「さよならの向こう」は絶品でした。 さて、その余韻も冷めやらぬ中、ここで日本マクドナルドの難病の子供たちへの支援の 取り組みが、ステージ上にVTRで紹介されました。 赤坂「マクドナルドは、ドナルド・マクドナルド・ハウスの活動支援しています。 11/22まで、マクドナルド各店では、100円募金するともらえる、ハッピーハンド・ ステッカーをお配りしています。今日は、みなさんに配らせていただいて、さっそく、 難病を抱える子供たちへのメッセージを、こちらのパネルに貼らせていただきました。」 ということで、ステージ上にメッセージ・ステッカーがたくさん貼られたボードが登場。 カメラがひとつひとつのアップを写して、会場内のモニターに映し出しています。
赤坂「今日、出演の皆さんも書いてくれました。こちらのステッカーはメッセージでなく、 絵になってますネ。言葉でなく、絵でなにかを表現されている方でしょうか。」 ピースの手の型のステッカーに、いたずらっ子っぽい表情の顔が書いてあります。 この時、モニターには出演者が控室でステッカーを書く映像が流れています。 絵のステッカーがアップで写り、カメラが引いていくと、期待どおり、石井竜也が 書いている姿が写ります。映像の最後は、出演者全員が書きあげたステッカーを もって、一列に並んで、ニッコリというシーンでした。
この赤坂さんのMCと映像と並行して、ステージではセット換えが進みます。 何やら、見た事のあるスタンドマイク・譜面台が(笑) 赤坂「ステージを続けましょう! 何やら、ステージ・センターの方に怪しげなものが(会場笑)。では、あちらに座る方をご紹介しましょう!石井竜也!!」 大歓声と共に、登場です。マイクと譜面台は当然、ART
NUDEやISHYSTでお馴染みのモノ。
石井「こんばんは!怪しいでしょう。歯医者さんから失敬してきたんですが、僕は ボーカル養成ギブスと呼んでいます」 赤坂「置き場所に困りますネ、また色んなアーティストの方がいますが”小さな わがまま、大きな目立ちたがり”というネ!(笑)」(会場爆笑) 石井「それは、ほめてるんですよね(笑)」 赤坂「(笑)石井さんは、米米CLUB時代から、チャリティに積極的に参加されて いたとか…また、難病であるダウン症の子供たちのコミューンを訪問されたこと があるそうですね」 石井「行きました。小さいコミューンが集まって、お母さん方が必死に働きながら、 そこを運営しているんですね。もう少し、国がサポートしたり、国民の関心がったら、 もう少しいい施設を作れるのになと思いまして、その矢先に今回のライブのお話を いただいて、是非ということで。僕のコンサートにも、時々難病をもったお子さんと お母さんがいらっしゃるんですが、満面の笑顔で見て帰られるんですよね。 あの光景を見てると、この仕事をやってて良かったなと思いますね。」 赤坂「逆に力をもらったりしてね。石井さんがプロヂュースのイベントもあるそうですが」
石井「少しは世界に対して、メッセージを伝えられるアーティストになりたいと 思って、僕の場合は”GROUND
ZERO”という9.11のあの現場を見に行って、 凄くショックだったんですよ。何か平和のメッセージを発信できないかなということで、 横浜赤レンガ倉庫美術館の方で、日本に数台しかないスライドマシンで写した 絵と僕の音楽を融合させて見せるんですね”GROUND
ANGEL”といって、”ZERO” が被爆地なら、こっちは天使の降り立つ場所にしたいと思って、そういう名前に しました。(観客がいる時に自分が見にいって)子供たちが地面に映し出された映像を 追っかけてたりするのを見ると、涙が出ますよ。これを見るために、これをやってるんだ って。やっぱり、平和の力って凄いですよ」 赤坂「では、石井さんから一言メッセージをお願いします!」 石井「僕は一言だけです。負けんな!!」 いよいよステージにスタンバイ。因みにこの日の服装は、黒いスーツに黒いサテン のシャツ。いつものチョーカーにシルバーのペンダント。サングラスはブルーでした。 バンドメンバーは、近田潔人(Guitar)、大井洋輔(Percussion)、皆川まこと(Keyboard)という アコースティック編成です。 子供たちの笑い声「GROUND
ANGEL」が流れ始めます、しかし。数秒で途切れる。 機材トラブルのようです。気を取り直して、再び流れる「GROUND ANGEL」だが、 またも途中で途切れてしまう。ステージ上では下を向いて、気持ちを入れ込んだまま待つ石井。ハラハラ、どうなるんだろうと見守る中、ギターをつまびかれ、 そのまま聞き慣れたメロディに入っていきます。近田クン、ナイスフォロー!
ということで1曲目は「RIVER」。何度も聞き慣れた曲だけど、チャリティライブという場で、 歌詞をかみしめて聴くと、またグッときます。”川の流れは激しいけれど、君の手は離さない” ”いつもこの胸の中の愛を信じていよう、夢が叶うまで”。 難病の子供達や親御さんへの応援歌のようにも聞こえました。
続いて2曲目は「夢の迷い道で」。明るいメロディに手拍子と共に会場が一体と なっていくのが分かります。”遠回りしてる、その分、いろんな事に出会えるだろう” ”愛の大切さを気づかせてくれた”この曲も歌詞を噛みしめてみて下さい。 2曲披露したところで、MCです。 「だれも病気をしたくてする人はいないし、戦争や政治家によってたかって人生 変えられたくはないし、僕らひとりひとりは、たったひとつの可能性から生まれた 子供たちだと思います。GROUND
ZERO もそうですけど、今、世界中で起こっている 悲劇を一体、誰が作ったのか。人間が作ってるんですよね。世界と繋がっている ことを俺たちは考えないといけないと思うんです。日本は島国だから、どうしても他の国 と日本、他の国の事情と俺の事情って考えがちなんだけど、実は海で繋がってる。
ダウン症の子供たちの施設に行って一番感じたのは、僕らにもっともっと出来ることが んじゃないか。ひとりの人がひとつの糸を紡げば、一着の服が出来るはずなんです。 今回の地震もそうですよ。こんな小さい国なんで、助け合って、やって行きましょうよ。 そういうの、いいっすよ。こんな小さな国でね。日本って、いい国だった、すごいいい国 だった。何か変わったんですね。ネジがずれたかなっていう。
なげいても仕方ないんですけど、俺なんか好きな事ばかりやって、 こうしてステージに立たせて頂いて、大勢に見て頂いて(譜面台の)歌詞まで 見てる(会場爆笑)こっちの人なんか(譜面台が視界遮って)見えないよ、なんてね、 いや、これがなくなると全く歌えなくなるんで(会場爆笑)」 トツトツと語る自分に照れたのか、ちょっと笑いをとってみた石井竜也でした。
「次に用意してきた曲は、新曲なんです。今日のために、作ってきました。この後、 100万枚ヒットになる予定の(会場爆笑)はずなんです(笑)でも、あの、やっぱ 出さないかもしれないけど(本人照れる)。夢を抱いて生きていきましょうよ。 人を助けるためだけじゃなくて、難病を持ってる子供たちを助けることは、自分の ためでもあると思います。そんな国民になりましょうよ。俺たちはもっと逞しいはずだし、 強い筈だし、人の為に何か出来ると思うんです。
次の歌、聞いてください。俺の自画像はまだ終わってないんです。 出来てないんです。俺が逝く時が出来る時なんです。そんな気持ちを歌った曲です。 ”未完成の自画像”聞いてください!」 なんと初お披露目、新曲が聞けるとは! 「未完成の自画像」は、今までになかった曲です。聞き入ってしまいました。 さて、ラスト4曲目。近田くんの「1,2,3」のカウントで始まるは「浪漫飛行」。 ここまで、座っていた観客も総立ちで盛り上がりました。曲の最後の最後に、 「強く生きて行こう!!」とメッセージ。赤坂DJの「石井竜也−!」の連呼の なか、両手を組んで左右に振ると共に、2、3歩ステップしながら、ステージを はけていったのでした。照れ照れだったのかな(笑) |