LUXのMQ−60の出力管6CA10の代替法について![]() はじめに LUXのKMQ−60は大変人気があったので、今でも持っている人が多いと思うのですが、今は 出力管の50CA10が入手困難なので、劣化しても交換出来なくて困っている人も多いようです。 そこで出力段の改造方法を考えてみました。 なるべく少ない改造で済ませたい方に KMQ−60は以下の回路図のように出力管50CA10のヒーターが100Vから直接点火する ようになっていて、電源トランスに出力管用の容量の大きなヒーター巻き線が無く、このままでは他 の出力管を点火させる事が出来ません。 ![]() そこで出力管を変更する為には、ヒータートランスを追加するしかないのですが、代替となる出力管 は、なるべくヒーター電力が少なくて、なおかつ450Vの高いB電圧でも動作する球になります。 これ等の条件を満たす球としては6L6GCか7591が考えられますが、7591は今では入手が 難しいので、6L6GCが最も適しているようです。6L6GCはギターアンプにも使われる事で再 生産もされていますし、当分は入手に困る事はないでしょう。 ただその取り付け場所ですが、シャーシ上には余計なスペースは無いので、何かシャーシ上の部品 を取り外して出力管用ヒータートランスを取り付けるスペースを作らなければなりません。そこで電 源の平滑チョークを外してスペースを確保する事としました。 ![]() このようにして出力管を6L6GCに変更したのですが、外したチョークの代わりに入れた平滑抵抗 は狭いシャーシ内の発熱を考えて47Ω5Wにしました。元のチョークのインダクタンスは0.9H だったので、整流後の100Hzのリップルに対しては500Ω以上のインピーダンスで平滑機能を 発揮していました。しかし、これが47Ωの抵抗だけになったのでは平滑効果が大きく落ちてしまう ので、次段の平滑コンデンサーの容量を倍に増やしました。 という事で、以下の回路図のようになりました。 ![]() 6L6GCのヒーターは6.3V0.9Aの4本分なので、ヒータートラスは6.3V4Aか12V 2Aか24V1Aのどれかになります。今回採用したのは中点タップ付きの24V1Aのトランスで 昔ジャンク屋で入手したものですが、幸いにもフルカバーのトランスだったので、この場所に付いて いたチョークと同じシルバーに塗装して取り付けました。 ![]() これを見ても違和感なく納まっていると思いますが、これが市販のヒータートランスだと裸のバンド 型になるので、見た目がこんなに綺麗に納まらないかも知れません。そこは各自の工夫が必要になる でしょう。 というような経過で、出力管を6L6GCに変更する事が出来ました。ただし、このシャーシの元々 の出力管用ソケット穴は直径28ミリなので、通常のUSソケットだと収まらない事もあって要注意 です。タイトソケットなら28ミリ穴でも入るのがあるようです。それでも何とかモールドソケット を取り付けて、無事に出力管を6L6GCに変更する事が出来ました。 ![]() GT管なので当然ですが、ハカマが付いている以外は元の50CA10と似たような姿かたちなので これまた見た目の違和感もなく、元から在ったかのように自然に納まっていると思います。 最後に気になる諸特性は、以下のようになりました。 ![]() 出力としてはノンクリップ出力16Wと半分近くに減ってしまいましたが、もっと出力が欲しいなら UL接続にすれば良いですし、(未実証ですが、30W近い出力になるのでは?)これから先の変更 はさほど難しい事ではないので、各自の好みに合わせて変更すれば良いと思います。 後は、初段の6267も今では入手難なので、この初段の球も出来れば他の入手の容易な球に変更し たいと思っています。 |