今回のトラターボアンプの試作では、当初は高域特性は諦めていました。上記で述べたように出力トラン
ジスターの保護の為には、高域を犠牲にするしかなかったからです。それでもここまで伸ばせれば、実用上
は必要十分な高域特性を確保出来たように思います。
後 記
この試作機をモノアンプ状態で聴いているのですが音的にも悪くは無いのです。当初はステレオ化を見据
えて部品の選別をしたのですが、内心では特性的に広帯域は望めずバラック実験で終わるように思っていま
した。しかしこの特性なら、試聴会に持ち込んでも皆さんの試聴に耐えられるのではないかと思うので、今
は本製作に傾いています。ただ本製作となると、10Wものコレクタ損失になるトランジスターの放熱板も
しっかり確保しなければならず、(試作機では薄いアルミ板に貼り付けましたが、長時間動作の後はアルミ
板に触れないほど高温になってました。)そうなると結構面倒な組み立て作業になるので、この夏は思案し
ながら過ごす夏になりそうです。
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