ボジョレーA.O.C. 赤

ラベル

産地:フランス、ボジョレー地方 年代:1998年
購入:ベルーナサンキュー福袋 価格:6本3939円
購入日:2002年1月21日 飲用日:2002年1月24日
いっしょに食べたもの:ハムとキノコのマリネ、椎茸とベーコンのオムレツ

 ボジョレーというとボジョレー・ヌーボーばかりが有名だが、これはその古酒ともいうべきか。
 フランスのボジョレー地方で作るワインは、すべてガメ種というブドウを使うので、わざわざワインの種類は書かないのだとか。というか、ガメ種を使わないと、ボジョレーを名乗ってはいけないらしい。もっとも他のブドウを使ってボジョレーの偽物をつくる馬鹿もいないとは思うが。
 というのはガメ種というのは、他の高級種より丈夫で、よく育ち、いっぱい実る。惜しむらくは味がちょっと。いわゆる安かろう悪かろうのブドウ。「こんなくそまずいブドウで酒を造ってはいけない」とどこぞの貴族が自領での栽培を禁止した、というくらいです。ピノのような高級ブドウでボジョレーを作るのは、いってみれば松坂牛で吉野家の牛丼を作るような暴挙なのだ。むかし赤坂にそういう店があったそうだけど。
 コルクは固めですこし軋む。色はやや茶褐色がかった紫。かすかにブドウと酵母と糖の香りがする。舌の奥の方にひびく酸味と、口の中全体にまとわりつくような甘味。かすかに炭酸っぽいものを感じるが、渋味はない。ボジョレー・ヌーボーが炭酸ブドウジュースみたいな味なのは若いからだと思っていたが、あの渋味のなさは特有のものだったのですな。
 よくも悪くも、ボジョレー・ヌーボーが年を経て落ち着いて、ちょっともったりした、という感じ。

また買いたいかな度:3/5 勝手に値付け:千円足らず


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